名前と関連して少し補足を。
世界史をやっていると、街の名前が結構重要なファクターを握ってくる。
例えば、トルコのイスタンブール。
確かにデカいが何故?と思う人もいると思いますが、イスタンブールになる前にふたつの名前を持ってるんですよ。この街。
一つはこの都市が建設された当初(ギリシア人が入植した時:紀元前数百年前)はビサンティウム(あるいはビサンチウム)と呼ばれとったんですよ。だから3B政策の時はこのビサンティウムを使うわけです。そうしないと頭文字がBでそろわないし。あと、東ローマ帝国がビサンチン帝国と呼ばれるのも、ここに起源があったはず。
次はローマのコンスタンティヌス帝が略奪にあってローマから遷都した時(325年か330年)に、彼にちなんでコンスタンティノープルと変わったんですね。それ以後、オスマン帝国によるコンスタンティノープル陥落までの間の千年以上の長きにわたってこの名前で通ったわけです。
最後、イスタンブールに変わるのは1453年にオスマン帝国皇帝・メフメト二世がコンスタンティノープルを陥落させてから。(興味のある人は塩野七生さんの「コンスタンティノープルの陥落」という小説を読む事をオススメします)それから今に至るわけです。
名前(呼び方)が変わるといえば、アルザス・ロレーヌも有名かも。ドーテ(だっけ?)の「最後の授業」を読めば分かるのですが、普仏戦争に負けたフランスは賠償としてアルザス・ロレーヌ地方(実際にはフランス人が多数派)を割譲する事に。ドイツに編入されてからはドイツ語読みのエルザス・ロートリンゲンと呼ばれる事に。まあ、第二次大戦後フランスに復帰してアルザス・ロレーヌが復活しましたが。ただ、「最後の授業」では、フランス語最後の授業の終わりに、先生が「フランス万歳、アルザス万歳」といったのか印象的でしたね。今度、全部通しで読んでみたいですが。
ロシアの都市、サンクト=ペテルブルクもロシア風だとペトログラードだし。ピョートル大帝がドイツ風に名付けたんですよ。何故か。
後、海外の都市は城壁で囲まれていた事が多かったので、元々城壁を表す言葉が「街」を表す言葉として世界中の街の名につけられとります。
例えば、英語のバーグ、仏語のブール、独語のブルク、露語のグラード。パキスタン方面ではバードがそれに該当した(はず)。
フランスのストラスブールやドイツのハンブルク、ロシアのヴォルゴグラード(旧スターリングラード。スターリンが死んだのち人の名前を付けるのをやめてから)。パキスタンにもイスラマバードやハイデラバード等がある。
本日は都合上、これで終わりですが、その内また書いときますね
世界史をやっていると、街の名前が結構重要なファクターを握ってくる。
例えば、トルコのイスタンブール。
確かにデカいが何故?と思う人もいると思いますが、イスタンブールになる前にふたつの名前を持ってるんですよ。この街。
一つはこの都市が建設された当初(ギリシア人が入植した時:紀元前数百年前)はビサンティウム(あるいはビサンチウム)と呼ばれとったんですよ。だから3B政策の時はこのビサンティウムを使うわけです。そうしないと頭文字がBでそろわないし。あと、東ローマ帝国がビサンチン帝国と呼ばれるのも、ここに起源があったはず。
次はローマのコンスタンティヌス帝が
最後、イスタンブールに変わるのは1453年にオスマン帝国皇帝・メフメト二世がコンスタンティノープルを陥落させてから。(興味のある人は塩野七生さんの「コンスタンティノープルの陥落」という小説を読む事をオススメします)それから今に至るわけです。
名前(呼び方)が変わるといえば、アルザス・ロレーヌも有名かも。ドーテ(だっけ?)の「最後の授業」を読めば分かるのですが、普仏戦争に負けたフランスは賠償としてアルザス・ロレーヌ地方(実際にはフランス人が多数派)を割譲する事に。ドイツに編入されてからはドイツ語読みのエルザス・ロートリンゲンと呼ばれる事に。まあ、第二次大戦後フランスに復帰してアルザス・ロレーヌが復活しましたが。ただ、「最後の授業」では、フランス語最後の授業の終わりに、先生が「フランス万歳、アルザス万歳」といったのか印象的でしたね。今度、全部通しで読んでみたいですが。
ロシアの都市、サンクト=ペテルブルクもロシア風だとペトログラードだし。ピョートル大帝がドイツ風に名付けたんですよ。何故か。
後、海外の都市は城壁で囲まれていた事が多かったので、元々城壁を表す言葉が「街」を表す言葉として世界中の街の名につけられとります。
例えば、英語のバーグ、仏語のブール、独語のブルク、露語のグラード。パキスタン方面ではバードがそれに該当した(はず)。
フランスのストラスブールやドイツのハンブルク、ロシアのヴォルゴグラード(旧スターリングラード。スターリンが死んだのち人の名前を付けるのをやめてから)。パキスタンにもイスラマバードやハイデラバード等がある。
本日は都合上、これで終わりですが、その内また書いときますね
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