流れで

昨日、イスラエルの事に触れたので、今日は憲法九条について。

まず、改憲派も護憲派もおかしいと思う。国防軍・国軍化したら徴兵制の復活やPKFに派遣されることになったらたまったものじゃない。敵国条項の未だに廃止されていない、前時代を引きずっている国連に、何故兵力を出さねばならないのか？「金だけでなく、人の貢献も」とアメリカその他は言うのだろうが、そんなことをしたら中国と朝鮮がえらくがたがた言うだろう。文句があるのなら世界の警察を自認するアメリカが一手に引き受ければいい。現実にそれが出来ないのだからギャーギャー騒ぐのはアホだ。

で、話しを戻して、何処がおかしいかというと、前者はさっき書いた点と議論を急ぐこと、そしてこれからの若い世代への説明責任と意見の汲み上げが成されていない。恐らく、一番これから危険に遭遇するかもしれない世代の意志を無視しておいて、「（戦地に行って）死んでこい」では何のために生まれてきたのか、わからなくなる。
だが、軍隊というものは相反する色々な要素があると思う。例えば古代ローマでは国を守る軍隊は独立自営農民であった。が、世が下るにつれて、経済的にうまくいかなくなり、貧困層でローマ中があふれかえる。そこで、内乱の一世紀にマリウスが国資本で軍隊を作り、各種の作戦を遂行したことから、失業者の受け皿としての役割も担っていた。

で、護憲派の方はと言えば、どう考えてもおかしい。まずは孫子を読んでから出直した方がいいのでは？と思ってしまう。それに、軍隊がいらないというのなら、その人は警察もいらないと言っていることと一緒である。何故個人間の正当防衛は許されて、国家間の正当防衛は許されないのか。完全な絶対平和主義者、パシフィストで無い限りこんな事は言えない。それに今日日日本に核を落とせる国はアメリカ・ロシア・中国・北朝鮮と四カ国もある。事前の準備がなければ、日本人は確実に死に絶える。嫌なことだからこそ、しっかりと議論して研究をすべきではないかと思う